設計実績・施工実績の写真には生活感を 第1回の今日は「設計実績・施工実績の写真」について。 実績の写真が大切なのはみなさんおわかりだと思います。 そりゃそうですよね、一生に一度の大きな買い物、建売とは違いまったく同じものにはならないとはいえ、商品の参考イメージなのですから。 単純に、キレイな写真をたくさん掲載すべき、それはそうなのですが、それはもう大前提として、私たちが大切しているポイントをお伝えします。 生活のイメージが湧く写真かどうか まずお伝えしたい、一番重要なポイントをお伝えします。 それは「生活のイメージが湧く写真かどうか」です。 建築士さんのホームページは、往々にして、竣工間もない、いわゆる「箱だけ」の状態で写真を掲載している場合が多いです。 確かに建築物としてはその方が美しいのかもしれません。 先程冒頭で実績の写真を「商品の参考イメージ」だと言いました。 確かに「家を買う」わけですから、物質的には「家=商品」なのですが、つきつめて考えていくと「家を買う」のではなく、その家での新しい暮らし・豊かな暮らし、そういった「生活を買う」、という捉えかたもできると思います。 だからこそ、建築士さんは、そこに住まう家族のライフスタイルをヒアリングし、生活動線を設計していきますよね。 だとすれば、ホームページに載せる写真も、自分たちが生活しているイメージの湧く写真の方がいいと思いませんか? 具体的には、 家具を配置する 施主さんに協力してもらい被写体になっていただく ことがとても大切だと思います。 結果的に、竣工間もないタイミングではなく、引っ越し後のタイミングが撮影には良いかもしれません。(竣工写真は竣工写真で撮っていただいてもちろん良いのですが、あくまでホームページに載せることを考えると) 施主さんの協力が必須ですし、もちろん、施主さんのご要望に応じて、顔がわかりにくくするような構図等の工夫は必要ではありますが、箱だけの写真とは一線を画すものになります。 「ぶっちゃけ施主さんの家具の好みがちょっと..なので家具を入れてから撮れないんですよね」といったケースもありました。 そういった場合は、撮影用の家具をレンタル等で対応する会社さんも。最近ではサブスクリプション型で家具を手軽にレンタルできるサービスも増えてきましたね。 建築・設計系のホームページは山のように見ていますが、以前に比べると、そういった生活感のある写真を使う会社が増えているような傾向も感じます。 ハウスメーカーと違い、モデルハウスを見学してもらうことがなかなか難しい設計事務所。だからこそ、ホームページの実績写真は、モデルハウス、モデルハウスと同じくらいのリアリティが重要です。 縦位置・横位置 ここからは少し細かいポイントです。 ホームページに掲載する場合、その写真を縦で使うのか横で使うのか、 「この写真、めちゃくちゃ良い写真で使いたいんだけど、縦なんだよな..」といったケースがたまにあります。 トリミングしてうまく横にできれば良いのですが、そうでない場合もあります。 どうしても縦(もしくは横)しか撮れないカットはともかく、縦横両方撮っておくと、おすすめです。 特徴のわかる写真 設計事務所のホームページで実績ページをつくる際、よく「カテゴリ分け」をします。 例えば、 ガレージハウス 趣味の部屋 坪庭 etc… ここで大切なのは、その特徴のわかるカットは充分あるかどうか、ということ。 せっかくカテゴリわけをしてもそれを示す写真がない、もしくはわかりにくい。 「ガレージハウス」とカテゴライズしているのに、それだとわかる写真が少ないと、見ている人ががっかりしてしまいますよね? まとめ 今日の「実績写真」で大切なポイントをまとめますと 生活のイメージが湧く写真を載せよう できるだけ縦横両方撮っておこう ポイントとなる写真をきちんと撮っておこう です。 自社でホームページを管理されてみえる方、これからホームページの立ち上げに向けて写真を用意するという方、参考になれば嬉しいです。 著者プロフィール 株式会社アットノエル 代表 水上裕之 建築業界(設計事務所)からWeb業界へ転身。2012年、Webサイト制作会社「アットノエル」創業。建築業界勤務経験や施主経験を活かしながら設計事務所や工務店等のホームページ制作・運用サポートを多数手掛ける。 趣味は、美術館や建築めぐり。知らない街を散策したり、インテリアショップや雑貨屋さんを巡るのも好きです。最近ハマったドラマは「名建築で昼食を」
設計実績・施工実績の写真には生活感を
第1回の今日は「設計実績・施工実績の写真」について。
実績の写真が大切なのはみなさんおわかりだと思います。
そりゃそうですよね、一生に一度の大きな買い物、建売とは違いまったく同じものにはならないとはいえ、商品の参考イメージなのですから。
単純に、キレイな写真をたくさん掲載すべき、それはそうなのですが、それはもう大前提として、私たちが大切しているポイントをお伝えします。
生活のイメージが湧く写真かどうか
まずお伝えしたい、一番重要なポイントをお伝えします。
それは「生活のイメージが湧く写真かどうか」です。
建築士さんのホームページは、往々にして、竣工間もない、いわゆる「箱だけ」の状態で写真を掲載している場合が多いです。
確かに建築物としてはその方が美しいのかもしれません。
先程冒頭で実績の写真を「商品の参考イメージ」だと言いました。
確かに「家を買う」わけですから、物質的には「家=商品」なのですが、つきつめて考えていくと「家を買う」のではなく、その家での新しい暮らし・豊かな暮らし、そういった「生活を買う」、という捉えかたもできると思います。
だからこそ、建築士さんは、そこに住まう家族のライフスタイルをヒアリングし、生活動線を設計していきますよね。
だとすれば、ホームページに載せる写真も、自分たちが生活しているイメージの湧く写真の方がいいと思いませんか?
具体的には、
ことがとても大切だと思います。
結果的に、竣工間もないタイミングではなく、引っ越し後のタイミングが撮影には良いかもしれません。(竣工写真は竣工写真で撮っていただいてもちろん良いのですが、あくまでホームページに載せることを考えると)
施主さんの協力が必須ですし、もちろん、施主さんのご要望に応じて、顔がわかりにくくするような構図等の工夫は必要ではありますが、箱だけの写真とは一線を画すものになります。
「ぶっちゃけ施主さんの家具の好みがちょっと..なので家具を入れてから撮れないんですよね」といったケースもありました。
そういった場合は、撮影用の家具をレンタル等で対応する会社さんも。最近ではサブスクリプション型で家具を手軽にレンタルできるサービスも増えてきましたね。
建築・設計系のホームページは山のように見ていますが、以前に比べると、そういった生活感のある写真を使う会社が増えているような傾向も感じます。
ハウスメーカーと違い、モデルハウスを見学してもらうことがなかなか難しい設計事務所。だからこそ、ホームページの実績写真は、モデルハウス、モデルハウスと同じくらいのリアリティが重要です。
縦位置・横位置
ここからは少し細かいポイントです。
ホームページに掲載する場合、その写真を縦で使うのか横で使うのか、
「この写真、めちゃくちゃ良い写真で使いたいんだけど、縦なんだよな..」といったケースがたまにあります。
トリミングしてうまく横にできれば良いのですが、そうでない場合もあります。
どうしても縦(もしくは横)しか撮れないカットはともかく、縦横両方撮っておくと、おすすめです。
特徴のわかる写真
設計事務所のホームページで実績ページをつくる際、よく「カテゴリ分け」をします。
例えば、
etc…
ここで大切なのは、その特徴のわかるカットは充分あるかどうか、ということ。
せっかくカテゴリわけをしてもそれを示す写真がない、もしくはわかりにくい。
「ガレージハウス」とカテゴライズしているのに、それだとわかる写真が少ないと、見ている人ががっかりしてしまいますよね?
まとめ
今日の「実績写真」で大切なポイントをまとめますと
です。
自社でホームページを管理されてみえる方、これからホームページの立ち上げに向けて写真を用意するという方、参考になれば嬉しいです。
株式会社アットノエル
代表 水上裕之
建築業界(設計事務所)からWeb業界へ転身。2012年、Webサイト制作会社「アットノエル」創業。建築業界勤務経験や施主経験を活かしながら設計事務所や工務店等のホームページ制作・運用サポートを多数手掛ける。
趣味は、美術館や建築めぐり。知らない街を散策したり、インテリアショップや雑貨屋さんを巡るのも好きです。最近ハマったドラマは「名建築で昼食を」