設計実績の名前の付け方

設計事務所さんのホームページをリニューアルさせていただく際、よくアドバイスさせていただくことのひとつに「設計実績の名前の付け方」があります。

実績の名前?そんなの識別できればなんでもよくない?と思われるかもしれません。

名前の付け方ひとつで、クリックされる確率・可能性がまったく変わります。もっと言えばSEOにも影響します。

×ケースA:良くない例

  • M様邸
  • S-House

よくあるケースとして、「M様邸」や「S-House」、つまり、お施主さまのイニシャルをそのまま実績の名前にしているケース。

○ケースB:良い例

  • 狭小地とは思えない住宅
  • バイカー夫婦のガレージハウス

上記の例のように、その家のコンセプトや特徴、暮らし方が想像できる名前です。

 

見る人の立場で想像してみましょう

業務上の管理としては、ケースA でももちろん問題ありません。

ですがホームページ上ではNGです。NGというより、もったいないのです。

下記のような設計実績一覧ページがあったとします。

 

ケースA

 

ケースB

 

家づくりをしたい。自分の希望を叶えてくれる設計事務所を探しているときに、ケースBの方がクリックしたくなりと思いませんか?

ある人は「狭小地だけど大丈夫かな..?」と思っているかもしれません。
そういう人にとって、狭小地だとわかるタイトルが目にとまれば気になります。

ある人は「ガレージハウスにしたいなあ」と思いながら見ているかもしれません。
そういう人にとって「バイカー夫婦のカレージハウス」は気になるページでしょう。

逆に冒頭のケースAのように、「M様邸」だったり「S-House」だったり書いてあったところで、作品名自体にはなんの情報もありません。サムネイルのみで判断することになります。

クリックさえしてくれれば、とても気に入ってくれる作品かもしれない、それがきっかけで問い合わせてくれるかもしれない。
そういった可能性を低くしてしまうことになります。

先程「もったいない」と書いたのは、そういう意味です。

 

SEO対策としても作品名は重要

少し専門的な内容になってしまいますが、SEO対策(検索エンジン最適化)においても、こういった作品名の方が有利です。

例えばまったく同じ作品のページでも
「狭小地とは思えない住宅」という名称であれば「狭小地 住宅」といったワードでヒットする可能性が生まれます。
ところがこれが「M様邸」としてしまったとたん、その可能性はかなり下がってしまいます。

SEO対策については他にも指標がものすごくたくさんありますので、作品名だけで上位表示される、という訳ではありませんが、考慮しておくにこしたことはありません。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

こういった小さな工夫の積み重ねがとても大切なのです。

設計実績の名前のつけかたの重要性が少しでも伝わったようでしたら嬉しいです。

 

著者プロフィール株式会社アットノエル
代表 水上裕之

建築業界(設計事務所)からWeb業界へ転身。2012年、Webサイト制作会社「アットノエル」創業。建築業界勤務経験や施主経験を活かしながら設計事務所や工務店等のホームページ制作・運用サポートを多数手掛ける。
趣味は、美術館や建築めぐり。知らない街を散策したり、インテリアショップや雑貨屋さんを巡るのも好きです。最近ハマったドラマは「名建築で昼食を」

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